チケット完成と冬のコンサート

みなみちゃん

2010年03月11日 11:57

たびたび、このブログでもお知らせしている
「ウィメンズメンタルクリニックみなみ3周年特別企画
大藪祐歌ピアノリサイタル

ちらしに続き、チケットも完成しました。
名古屋在住のアーティスト、
照喜名隆充さんにデザインしていただいたちらしとチケットは、
水の中で揺らめくピアノと草花が印象的な
幻想的でちょっと華やかで、とてもステキなデザインです。

チケットは各プレイガイドでもお求めになることができます。
(シュガーホール/リウボウ(パレットくもじ)/コープおきなわ/島ピアノセンター)
併せて置いて頂いているちらしも一緒にぜひご覧になってください。
もちろん、クリニックにも置いていますし、チケットを買うことできますよ。

こうして、ちらしやチケットで世界観を映し出してもらえると
企画した私たちも、コンサートが楽しみでワクワクが一層大きくなります。

そして、私、待ちきれなくて
1月に名古屋で開催された
「古川展生・大藪祐歌 デュオリサイタル」に行ってきました・・
遅くなりましたが、そのご報告を…

・・・・・・・・・・

チェリストの古川展生さんとピアニストの大藪祐歌さんのデュオリサイタル。
前半は2人がそれぞれソロで演奏し、
後半にチェロとピアノの競演というプログラムでした。

チェロのソロの「バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調」。
古川さんの優しいバッハはのびやかでゆったり夢心地に…
いつまでもこのままチェロの調べを聴いていたいと思う心地よさでした。

ピアノソロのフランク:「前奏曲、コラールとフーガ」
大藪さんのフランク。
情熱的な始まりから、どんどん、どんどん世界が広がっていく感じは
大きな何かに抱きしめられている感覚に・・・
以前、浦添のベッテルハイムホールで大藪さんのフランクを聴いた時は、
自分が万華鏡の中にいるような感じでたくさんのキラキラに包まれた感覚が
なんとも不思議でフランクが大好きになったのです。
今回の演奏はさらに壮大で揺るがない感じが加わり、
それが安心感に包まれるような感じになりました。

後半は2人の競演です。期待でいっっぱいの休憩の後は、
不思議で楽しい「バルトーク:チェロとピアノのためのラプソディー 第1番」と
圧倒された「ラフマニノフ:チェロソナタ ト短調」。
のびやかで優しく、どこまでも広がっていくチェロの音色と
深く深く、ある一点を目指して突き進んでいくピアノの調べの競演は
ダイナミックで若々しい華やかさに包まれ、とてもステキでした。

ロマンティックなチェロの語りかけに酔い、
情熱的で深みへとすすんでいくピアノの響きに心揺さぶられる
すばらしい時間でした。

アンコールでは3曲も演奏してくれ、最後は古川さんがソロ演奏した
映画「おくりびと」のテーマ曲で終了しました。

アンコールの1曲目で大藪さんがソロで弾いた「献呈」シューマン=リストでは、
大藪さんの歓びと聴衆への心からの感謝の念がじーんと伝わって来て
胸がいっぱいになりました。

演奏会が終わり、
ふら〜と人の流れに流されて、いつの間にか外に出ていたら
真冬の冷たい風がさーっと吹き、「おお、外だ」と我に返りました。
心の真ん中に、ほっこりと暖かい何かがずっと
ぽわぽわとした感じで残っていて、
冬の冷たい空気が心地よく感じました。
うっとりとした心地とふわふわな何かに包まれた不思議な感覚のまま
ふんわりと宿までの道のりを歩いて帰りました。
とても気持ちのいい冬の夜でした。

他に表現が見つからなくて申し訳ないのですが、
なんとも言えない優しい気持ちがずっと残るリサイタルでした。(T)

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